海馬のはたらきと記憶力向上との関係とは

海馬と記憶の関係

記憶には、海馬が重要な役割を果たしています。ですが、海馬で記憶そのものを保存し続けているわけではありません。

海馬は、目や耳などの感覚器官からの情報を整理し、記憶の倉庫である大脳皮質へ送る役割を果たしています。

記憶力を高めるには、覚えるだけでなく思い出せることも大切です。海馬が、情報を想起しやすいように整理しているのです。

このページでは、脳内で記憶を司る重要な部位とされる海馬のはたらきと記憶力向上へのポイントを紹介しています。

海馬は情報を想起しやすいように整理している

海馬は、一時的に記憶を保管している場所で、たえまなく海馬に送り込まれる目や耳などからの感覚情報を整理しています。

整理された記憶は、側頭葉などの大脳皮質に保管されると考えられています。

また、海馬は保存された記憶を思い出しやすいように順序立てて整理しています。

記憶は脳への保存期間に応じて、「短期記憶」「長期記憶」と分類されています。

短期記憶は、脳内ですぐに忘却される記憶です。ですが、何度も同じ短期記憶を繰り返すことで定着し長期記憶として脳内で保管されます。

参考:「記憶の種類とは?短期と長期記憶、エピソード記憶、手続き記憶の違いを解説」

海馬は、感覚連合野や運動連合野から送られてきた記憶として保持されつつある情報を整理しています。

具体的には、エピソード記憶の時間と場所を整理し、思い出しやすくなるように装飾しているのです。

記憶力を向上させるには思い出す力が大切

記憶力をアップさせるには、記憶の保存期間を長くするだけでなく、正確に素早く取り出すことが重要です。

大脳辺皮質に保存された記憶をどのように思い出しているのかは、いまだ正確に判明していません。

ですが、海馬が深く関わっていると考えれています。

脳に固定されるまでの整理の段階で、思い出しやすいように海馬が回路を残しており、その回路をヒントに様々な記憶から想起していると推察されています。

記憶をスムーズに取り出すための方法はいくつかあります。

記憶を思い出しやすくする工夫3選

保存された記憶を、適切に思い出すためには記憶を深く刻むことが大切です。

繰り返すことで記憶

何度も脳に刺激を与えると、神経伝達物質の量が増え、情報伝達率があがります。

繰り返し声に出して読み上げると、覚えやすいのはこのためだと考えられています。

関連付けて記憶

複数の物事を結びつけると記憶しやすく思い出しやすくなります。

例えば、歴史上の偉人の名言と赤の他人が同じことを言ったとしても、偉人の言葉は覚えられるけど、赤の他人の言葉はすぐ忘れますよね。

感情とともに記憶

海馬の近くには、扁桃体という部位があります。扁桃体は、感情に関わっています。

扁桃体が活性化すると、海馬への信号量が増加します。頻繁に海馬へ情報が送られるので記憶が強く刻まれます。

悲しい記憶や最高に楽しかった思い出を忘れないのは、感情に深く結びついた記憶だからです。

忘れにくくなるためには、喜怒哀楽の感情表現を豊かにすると効果的です。

勉強の暗記や物忘れ防止には、上記のように反復、他との関連付け、感情豊かにする事を意識すると効果が上がります。

記憶力向上の方法まとめと海馬の働きを強めるには

脳内で海馬は、記憶に深く関係しています。どれだけ、海馬に深く記憶を刻み込むかが記憶力アップの鍵です。

「繰り返す」「関連付ける「感情を込める」この3つを意識して暗記や勉強を行えば忘れにくくなります。

物忘れに悩んでいるなら、感情を豊かに生活することと、神経伝達を妨げるストレスを解消することで症状が改善するかもしれません。

また、海馬の働きを高めるには栄養補給も大切です。海馬は、脳内の他部位より2倍以上のDHAが含まれているとされています。

ですが、現代人はDHAが不足しがちです。厚生労働省の調べでは、成人は必要摂取量の半分以下のDHAしか摂取できていません。

DHAは、魚くらいでしか摂取できません。DHAが不足することで、海馬が本来の力を発揮できていない可能性があります。

記憶力を向上させるなら、覚え方と同時に、器である海馬をケアすると合理的です。

魚を食べる習慣が無い方はサプリメントで必要なDHAを補給することをおすすめします。

参考:「記憶力がアップするサプリメントをランキング!向上効果が高いのは?